SNオイルの洗浄能力

大村商会

2012年04月10日 15:10

新規格オイルのSN規格(GF-5とGF-4が混在してますのであえてSNのみで)は
従来のSM規格より、燃費性能と持続性、エンジン保護性能、排気ガス浄化装置保護性能の向上が図られておりますが、
エンジン保護性能向上に関しては、メーカー側はデボジットを溶かすとの事でしたが、
当店で確認する限りは溶かしではなく、剥離させてますね・・・
オイルメーカーさんに細かく聞いた処ではやはり剥る感じだそうです。

実際に少しオイルメンテの悪いお車にSNオイルを入れたオイルエレメントを分解すると解るのですが、

粒子というか砂上の物が確認できます。











粒子の大きさは私の測定では約0.06~0.08mm。

エンジンオーバーホールとかに慣れてる方ならこの粒子の大きさにはピンときますよね。

多分、あそこやあそこに噛み込んで砕かれたんではないかなぁと思われる大きさです。

洗浄能力が高いのは良いのですが、欧州と違い鉱物油が大部分を占め、なおかつ直噴ガソリンエンジンの多い日本の実情では、
どうしてもスラッジ等は溜まりやすいので、
写真のようにSNオイルは剥離洗浄性能が高いので、SNオイルを使用する場合(ほとんどが既にSN規格もしくは準ずる添加剤の入ったSM規格オイルだと思いますが)
提供する側も細やかな配慮が必要かもですね。


たかがオイルと思われるかもしれませんが、車にとっては人間の血液に等しい消耗部品(当店の考えではオイルも大事な部品の一部です。)ですからね。

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