スキャンツール

大村商会

2012年07月24日 17:32

ようやく、今月初めに国交省が汎用スキャンツールの標準仕様と、
ディーゼルも自動車メーカーからスキャンツール開発に必要な情報を提供するためのガイドラインを策定しましたね。

これが決められた事は修理業界においては、とても意味ある事だと思います。


私は、どこのスキャンツールが良いか?と良く同業者の方に聞かれたりしますが、
その人の使い方でどこまで必要かで汎用スキャンツールの買い方は変わるでしょう。

難しい話をしちゃうと車のコンピュータのデータをそのまま出してもらう機械と
「これ出して!」とコンピュータに聞きに行く機械の2種類が大まかに分けてデータ数値も見れるフル汎用スキャンツールにはあるんですが、
上記は少しマニアックな世界なので、知らない人の方が多いので仕方ないですが、
どこまでの機能が必要かも解らないのに、お構いなしにどれが良いかと尋ねられても答えようがございません^^;

逆にダイアグコードだけ出れば良いとなれば、安く売ってますし。
アメリカなんかじゃIphoneにソフト入れて、OBDケーブル接続すれば見れちゃうのもありますし。


それに、海外製品のスキャンツールは基本的に日本車でもOBD2やEOBD(ユーロOBD)規格ベースの通信プロトコルも多いですし、
日本製なら当然JOBD2が基本パターンですしね。
こう考えるだけでも大分購入機器は変わるでしょうしね。

後は、輸入車もJOBD2の装着が義務化されますし、そうなると長いスパンで見た場合、
OBD2,EOBDベースのスキャンツールでは、これからも今まで通りの輸入車の診断が出来るのか?という問題も・・
これは先に書いたOBD2やEOBD規格のスキャンツールで日本車のデータロガーした時に、
変な数字が出たりする時があるので、逆も間違いなくあるのでないかという私の個人的な憶測デスガ。


実際一番良いのは、全メーカーの純正スキャンツールを揃えちゃう事なんですが、
そんな事出来ないので汎用スキャンツールが販売されてる訳ですから、
汎用スキャンツール=修理屋さんの妥協点をどこに持ってくるかと、
メインを補う他の診断機を何台買えるかという金銭的な事になるではないかと私は思うんです。

私の場合は基本的にはデータを見る事と部品単体テストする事に比重が高いので、
今の診断機に変えたのですが、(前のスキャンツールはダイアグだけなら何とかなりましたが、データ処理速度が遅すぎてログが今の自動車には使い物にならなくなったんですが)
某自動車メーカーさんの数種類のプログラムを走らせ、
それを統合コントロール?させるようなプログラムにはかなり弱いようで、
中々新しいVerに変わらないのが難点です。

ここは、早くver上げてと診断機メーカーさんの人に会う度に催促するほどイラっとしてますが、
他の自動車メーカーさんに関しては結構深い所まで見れるので、
まあ良いかなぁというか正に妥協しております^^;

更には、診断機を買うとなると1メーカー当たりののソフトVerUPのコストも考えなきゃいけないし、
汎用スキャンツール買うとなると本当に何が良いのか悩むんですよね。



今回、国でガイドラインを制定してくれたという事は、
ある程度診断機メーカーさんの長所短所がフラット化されると思いますから、
これから買う事業所さんは、画面の見易さとか本体価格やVerUPの値段とか単純な所を気にするだけで、
買いやすくなるんではないでしょうか?



そして当店の診断機は、またまた時代遅れになるのか・・



泣けるなぁ・・><





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