来月からオイルの新規格SN/GF-5規格のオイルが販売されますね。
この規格は、簡単に言えば低燃費とその持続性、エンジン保護がメインの規格なので、
基本が0Wからで上が10.20.30番で40番はSN規格は通ってもGF-5はちと規格的に通らないぽいですね。
ただし、この規格だとオイルの定価が今までのSM/GF-4の5W-30とかより、かなり高額になる予定。
理由的には、添加剤や化学合成油の使用など様々でしょう。
オイルに含まれる、リンと硫黄分の%はGF-5もGF-4も同じ%ですが、リンの蒸発量は規制されます。
後は追加検査で、高温デポジット試験でターボ用TEOST 33Cが追加されたのが興味深いですね。
で、少し前に仲の良い同業者の方のご提案で、SNが出る前に常備オイル比べしようとの事で
データ取りをやってみました。
使用した車は同業者の方の愛車です^^
最初にお断りしておきますが、
このデータは本当に軽いノリで「某メーカー(同業者様の常備オイル)オイルとSPUでデータ取って比べてみる?」っていう事でやったテストですので、
データログを見ていただければ解りますが、
水温や吸気温度、外気温、ATフルード温度などはイコールコンデションではありませんし、
スピードローラーテスターを使用してのテストですので、実際の走行中の路面負荷とは
全く別物ですので
正確なデータか?と言われればあくまで、自分達の参考値として取っただけのデータですのでご了承ください。
同業者の愛車に普段入れてるオイルは、某メーカーの0W-20を定期的に代えられてるとの事です。(修理屋さんだから定期的に代えてるのは当たり前ですね^^;)
今回は、同業者さんが普段入れてらっしゃる、この某メーカーの0W-20のオイルを入れ替え、その後SPUで比べるとの事で某メーカーオイルを先に入れ替え。
これには理由がありまして、
SPUに入っているバーダルの添加剤の、油膜吸着作用が優れていまして
実は、ノンオイル(エンジンからオイルを抜いた状態)で
1000km以上走ってからエンジン焼きつき(壊れた)をしたデータが出ている為(真似しちゃダメですよ!)、
先に入れると他のオイルのデータが取れなくなる恐れがある為です。
オイル交換後
30分アイドリング
その後、5分間同業者の方が道路を走行(走行フィーリングをお聞きする為)
そしてローラーテスト
運転者は同業者の方
シフトは4速ホールド(5A/Tの為)
40Km/h走行アクセル開度一定で1357rpmというデータが出てまいりました。
次に
SPUに入れ替え。
SPUの方が実は粘度は上記オイルより重いオイルなので、
フリクションロスは大きくなり同じ車速でも回転数は理論上は高くなるはず。
(オイル配合や添加剤よって同じ粘度表示でも粘度指数は色々代わりますのであくまで理論値のお話です)
入れ替え後、同じように30分アイドリング
その後、5分間道路を走行(走行フィーリングをお聞きする為)
シフトは4速ホールドでローラーにて測定
こちらも運転者は同業者の方
データログは
40Km/h走行アクセル開度一定で1291rpmというデータになりました。
凄い微妙な誤差とも思える数字ですが、SPUの方が低い回転数で同じスピードが出せました。
スピードローラーテスターだと、やはり路面と違い抵抗が少なすぎて
こんな差しかでないんでしょうかね^^;
良い方にとらえれば、この微妙な差こそ温度とか無視でいけば
逆に嘘偽りの無いリアルなデータと思い込みましょう(笑
私としてはSPUの方が0W-20よりオイルが重いにもかかわらず、数字的には良かったので良かったですが、
逆に同業者の方は少々、このデータ以上に走行フィーリングの差で凹んでしまいましたが^^;
気になる同業者さんのインプレは、
同業者さんが使ってるオイルよりSPUの方が走行フィーリングが良いとの事。
アクセルレスポンスが大分良いのと、エンジン抵抗が減ったのでA/Tの変速ショックが小さくなったとの事でした。
自分が使ってる物が誉められるのは嬉しいものですね^^
最初の話に戻ってしまいますが、
新しいオイル規格SN/GF-5の規格内容が、
当店が前々から低フリクションオイルで低燃費と
尚且つエンジン保護プログラムをお客様にオススメしていたのは、
やっぱり正解だったんだなと新しい規格内容を知っ時に、
私としては大変嬉しい事でした^^
時代がやっと私の考えに追いついてきた!
(↑言いすぎですね^^;)